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「歌ってみた」著作権管理まとめ/やすろくコラム

「歌ってみた」著作権管理まとめ

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「歌ってみた」著作権管理まとめ

「歌ってみた」収録でレコーディングスタジオ「やすろく」をご利用いただくケースが増えていく中で、楽曲や音源などの権利関係についてお問合せをいただく機会が多くなりました。

Youtube動画は誰でも気軽に投稿できる反面、近年のコンプライアンスの強化も伴い、楽曲の著作権も適当に扱っていい、というニュアンスでは無くなってきたように思います。

仮にその動画が今問題にならなくても、5年後、6年後、積み上げてきた努力が日の目を見た時に、過去の権利侵害を指摘されて炎上、というケースは十分に考えられるため、注意が必要です。

このエントリーでは、Youtubeの「歌ってみた動画」に関する知識を、できる限り簡潔にわかりやすく伝えたいと思います。
楽しくはないエントリーですが、これから歌ってみたを投稿する方は、ぜひご一読ください。

原曲に関連する権利について

著作権

曲の権利。歌ものにおける曲、とは「音程とコード、歌詞」の組み合わせを指すケースが主です。
その権利は曲の制作者が所有しているケースがほとんどですが、Youtubeではこの管理を「JASRAC」「NEXTONE」が、そのほとんどの管理を行なっています。

原盤権

「音源」そのものに対しての権利です。
作曲者以外がカラオケ音源を作成してiる場合、カラオケ音源の原盤権は製作者に帰属します。

動画、イラストの著作権

動画やイラストも、基本的には製作者に権利が帰属します。
製作者に無許可で使用することは犯罪行為にあたります。

Youtubeでの各種権利の取り扱い

著作権管理は基本、自動で行われる

Youtubeには、投稿時に著作権の必要な内容が含まれていないかを自動でチェックする機能があり、リリースされている音楽の場合、ほとんどが権利関係を意識せずに楽曲を使用することができます。
(これは邦楽に限ったことであり、海外の楽曲は日本とは別の管理団体が管理を行なっているため、確認が必要です。)

動画で収益を得ない場合、この権利は著作権法の第38条「営利を目的としない上演等」に該当し、広告のついている動画は、その収益の一部を管理団体に支払う形で自動的に処理されます。

原盤権の扱いは複数のケースがある

原曲のカラオケを使用する場合、著作権と同様にYoutubeの権利フィルターに引っかかるので、処理は同様です。
注意点として、Youtubeで公開されているカラオケ音源など、第三者が作成したカラオケを使用する場合は、製作者に連絡して使用許諾をとる必要があります。
大体の場合、カラオケ動画の概要欄に「非営利のみ使用可」など、権利のガイドラインが記載されています。

ピアノやギターの弾き語り、別アレンジでも著作権は適応される

自分で演奏したり、外注してカラオケを製作してもらった場合でも、カバー楽曲の場合、著作権をする形になり、収益動画であれば使用料が差し引かれます。
投稿時のチェックで問題なしとAIが判定してしまうケースもありますが、権利を使用している事実は変わらないので、第三者からの申し立てがあれば、その動画も収益からの使用料を徴収される形になります。

絵や動画の扱いについて

絵や動画に関しては、音楽のようにそれを管理する団体が存在せず、製作者や所属事務所が無断使用を警告したり、通報するケースがほとんどです。
小さなケースは注意程度になると思いますが、普通に犯罪ですので、悪質なケースは訴訟などに発展することがあるので注意が必要です。

それぞれの権利に対する望ましい対応

楽曲の著作権

ボーカロイド楽曲、邦楽であれば自動処理されるので、特に意識する必要はありません。
収益化している場合、その使用量を収益より支払う形になることは理解しておいてください。

カラオケ音源の使用

オリジナルのカラオケでも、非営利であれば使用について意識する必要はありません。
収益化している場合は、「営利で使用可」の音源を探すか、カラオケ音源を外部で製作してもらうケースが多いです。

ボーカロイド楽曲は、歌ってみたで二次利用される前提で作られているケースが多く、原曲の概要欄にてインストのデータを配布されているケースがあります。
この場合、ダウンロードページに「非営利のみ使用可」など、音源の許諾に関する記載があるケースがほとんどですので、記載内容を確認の上、使用する必要があります。

イラスト、動画について

引用する場合は製作者に必ず許可をとる必要があるため、そのままの転用は望ましくありません。
イラストや動画編集を外注するケース、実写動画を撮影して動画を作成するケースが主です。

Youtubeの歌ってみたシーンの現状。

Youtubeは著作権管理に厳しく「歌ってみた」の収益は期待できない。

有名な歌い手でも、「歌ってみた」動画を主な収益源としているケースはほぼありません。
また、原作のイラストや動画、カラオケの権利を侵害しないために、オリジナルでそれらを作成するケースも一般的です。

YoutubeのAIは発達し、現在は「メロディーライン」から楽曲の判定ができるようになりました。
これにより、弾き語りやピアノカバーなど、今までは著作権フィルターの対象にならなかった動画にも著作権使用料の支払いが必要になりました。
今後、文字を判別する能力をAIが獲得すれば、制限はより厳しくなることになります。

「歌ってみた」は知名度を上げる良質なコンテンツ。

人気の「歌い手」でも、歌ってみたはあくまでプロモーションツール。
収益はオリジナル曲やグッズ、メンバーシップ、スパチャ、など、利益を得る窓口は別に設置されているケースがほとんどです。

歌ってみたは人気のコンテンツですので、一度バズって人気を獲得してしまえば、その人気をつかって収入を得ることは、そこまで難しいことではないと思います。
なにより「歌」「芸能」といったジャンルで仕事をしたり、夢を叶えたいと考える方は、これ以上ないプロモーションツールになるでしょう。

「歌ってみた」は、あくまで自分を売り込むためのプロモーションツール、広告収入はおまけ程度に考えておいた方が良いでしょう。

まとめ

  1. 「収益化しないYoutube動画」では楽曲の使用、カラオケ音源の使用は問題ないケースが多い。
  2. 海外の楽曲は個別に使用許諾をとる必要があるため、避けた方が良い。
  3. カラオケ音源を借りて使用する場合は、音源の使用許諾について確認が必須。
  4. 「歌ってみた動画」で広告収入を期待するのは非現実的。自身のプロモーションに活用しよう。

Youtubeやインターネットはまだ発展して間もない文化で、性質や価値観は日々変化しています。
もともとは良くも悪くもルーズだったインターネットが、現在は色々な面で現実の社会と同じレベルの秩序を構成する方向に向かっています。

私も過去に音楽学校で音楽の著作権について授業を受けている時「面倒臭い」と感じていました。
ですが、著作権などの権利について学ぶことは、「ルールを守ることで、自分のコンテンツを守っている」と理解して欲しいです。
赤信号を渡っても事故にあわないとたかをくくっていれば、いつかきっと取り返しのつかないことになります。

自分の動画が大切なように、音楽もクリエイターにとっては大事な創作物です。
お互いを尊重して活動できるように、少しずつ、「Youtubeのルール」を学んでいきましょう。

2022年6月28日 :「やすろく」コラム (23)

やすろくエンジニア:高岡兼時

■録音ボイストレーニング教室・代表講師
■音楽同人サークル『Film Records』代表。 年に2枚の作品をリリース。 他、個人/法人の制作案件をご依頼いただいております。
■『Cubase Pro 8で始めるDTM&曲作り』 リットーミュージック・執筆

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